大会規約

大会参加者は以下の条項を読み、これらの規約に従って下さい。これらの注意を怠った場合は、失格を含む厳重な処分を行うことがあります。

  • 大会参加者は、過去2週間の健康チェック(検温、風邪の諸症状の有無の確認等)を各自で行い、体調不良や何らかの症状が認められる場合は参加を控えること。
  • 大会参加者は、必ず大会役員および大会スタッフの指示に従うこと。
  • 大会中に体調不良等により中止(棄権)する場合は、コース上の大会役員および大会スタッフに必ず申し出ること。
  • 選手は受付時に大会参加誓約書を提出すること。

失格事項

  • 大会中にごみを投棄したり、指定コース外に立ち入ったりするなど、自然環境保護に違反する行為があった者
  • 大会役員およびコース誘導員の指示に従わなかった者
  • 年齢・性別を偽っての申告や、申し込み者本人以外が参加する等の不正行為があった者
  • 所定の時間内に関門を通過できなかった者および制限時間内にゴールできなかった者
  • ナンバーカードを着用しなかった者(ナンバーカードは折り曲げたりせず、正面に見える様に付けてください)
  • イヤホン等で耳をふさぎ、周囲の音が聞こえない状態で走行した者(補聴器具は除く)
  • 大会関係者以外の入山者の通行を妨げ、危険な走行をした者
  • 必携品を携行しないで走行した者(各エイドで必携品チェックがあります)
  • その他不正行為およびマナー違反があった者
  • 過度な仮装を行い、狩猟時期のハンターを困惑させる可能性がある格好で出走しようとする者

開催中止基準

気象警報の発令時や天候等の影響でコースが荒れている、また参加者の安全が確保できないと判断した場合は原則中止とします。
なお、天候等の推移を見て安全に開催できると判断した場合は、大会の再開またはコース変更して開催する場合があります。

大会中について

エイドステーション

コース内には7ヶ所(オートルートチャレンジコース)のエイドステーション(給水・給食所)を設けます。水、コーラ、バナナ、梅干しなどの補給物の他、地元の名産品を用意しますが、各自必要と思われる水分、行動食をご自身で携行してください。

必携品

【クレーシャ108、オートルート、リリールート、マロニエルート】
ココヘリ、熊鈴、コースマップ、携帯電話、ファーストエイドキット(絆創膏、固定テープ、ポイズンリムーバー、エマージェンシーシート等)、ライトと予備バッテリ-(ライト2個でも可)、ホイッスル、マイカップ、レインウエア上下(ゴアテックスか同等の防水機能を有するもの)、長袖の上着、上着3レイヤー(レースウエア、長袖の上着、レインウエアを含む)、下着2レイヤー(レースウエア、レインを含む)、グローブ、キャップまたはヘッドバンド、水1L以上、携行食

〇推奨装備
予備ライト、ポール(ゴムキャップを装着してください)、サングラス など

※2022 年大会より、ココヘリを携行することを義務といたしました。これにより参加者が何らかのアクシデントに巻き込まれてしまった際により迅速な対応が期待できます。ココヘリにつきましてはこちらをご参照ください。(有償によるレンタルもあります。)
http://hitokoko.com/cocoheli

【トレイルクエスト】
手袋

〇推奨装備
帽子またはヘッドバンド等の転倒時に頭を守れるもの、タイツ など

リタイアする場合

途中、何らかのアクシデントでチャレンジを中止する場合は、必ずコース誘導員やエイドステーション担当に名前とナンバーカードの番号を伝えてください。
その場で伝えることができない場合は大会本部まで連絡してください。参加者の所在確認が取れない場合は捜索することになりますのでご注意ください。

コース誘導について

コース上には誘導看板や誘導テープ(幅10㎝程度の水色のビニールテープ)を分岐点や分かりにくい箇所、危険個所など各ポイントに設置してあります。コースが分からなくなった時などは、むやみに先に進んだりせず、冷静に来た道を戻り、あらためて看板やテープを確認して正しい道を進むようにしてください。
200mに1ヶ所ずつには必ずテープを設置します。200m進んでも誘導テープが見つからない場合は、来た道を戻ってください。
コース誘導員は交差点や道路横断地点に配置していますが、コースは必ず自分自身で確認して進んでください。
コース誘導員の指示には必ず従ってください。指示に従わない場合、失格となる場合があります。

参加者は以下のことに特段の注意を払い、レースに参加してください

  • コース以外への立ち入りは絶対にしないよう注意してください。先行者を追い越す時やハイカーとすれ違う時も必ずコース上を通行してください。
  • コース上でのポール等の使用は、自然保護の観点からゴムキャップの着用を推奨します。
  • コース上にはハイカーなどの入山者や地元住民も通行しています。追い越しやすれ違いの際には、積極的に声をかけて挨拶を交わし、不快な思いをさせないよう、道を譲り合って通行するように心がけてください。
  • レースを支えてくれる地元関係者やボランティアの方への感謝の気持ちを忘れないでください。
  • コースは全て自然の中にあり、状況は常に変化しています。参加者はこのことをよく理解し、無理をせず十分に注意を払ってコース踏破に挑んでください。
  • 本大会は山岳耐久コースであるため迅速な救急対応ができない場合も想定し、健康管理には十分留意し、事前にメディカルチェックを受けるなど万全な体調でコース踏破に臨んでください。
  • コース上では風雨、霧など気象状況の変化で天候が急変し、低体温症になることが予想されます。事前の準備も入念に行なってください。
  • 大会本部には医療スタッフを配置し、ケガや病気の応急処置に備えています。また、コース上のエイドステーション(給水所)には救護車両を待機させ、ケガ人やリタイア者の搬送などを行えるようにしています。
  • ケガや病気で具合が悪い参加者がいた場合、お互い助け合い、最寄りのスタッフまたは大会本部へ連絡をしてください。電話番号はナンバーカードに明記してあります。
  • 大会主催者は、参加者の事故やケガなどに備えて傷害保険に加入しています。

参加者の事前準備

現在、日本各地で開催されているトレイルランニングレースに参加する方々は、日々のトレーニングを十分に積み、山の知識・経験を持ち合わせている人ばかりではありません。大会を開催する前に、自分の安全を確保し無事にレースを踏破するためのアドバイスをしたり、他の参加者や入山者に迷惑をかけないためのルール・マナーを理解したりする必要があります。それらにつきましては、大会ホームページ、ポスター、パンフレット等で参加者に周知徹底していきます。

体調管理

体調が悪い時には大会に参加できません。自身の体調をよく考えて大会参加を決断していただきます。特に大会当日のスタート時間が早いので、オートルートチャレンジ参加者は原則として前泊必須としています。
事前のブリーフィングでも「風邪気味」、「睡眠不足」、「朝食抜き」等のコンディション下で大会に参加することがないよう、注意喚起を行います。

栄養指導・水分補給

山中を駆け巡るという運動は、ロードラン以上にエネルギーを消費します。自身のパフォーマンスに合った量の飲食物を携行することを必須とします。
大会中はエイドステーションを約10kmごとに設置し、補給食を提供するとともにエイド出発時には十分な飲み物(1L 以上)を必携とすることをルール化します。

天候対策

天候に合わせたウエアリングを紹介し、必携品にも上着3レイヤー(レースウエア、長袖の上着、レインウエア)、下着2レイヤー(レースウエア、レインウエア)の必携をルール化し、携行していない者は失格とします。
その他、大会当日の天候に合わせて、スタート前に必要なウエア類の携行を呼びかけます。

試走会の実施

大会コースを安全に通行するため、詳しいコースマップを公開するとともに大会コースの試走会を実施します。試走会では、コンディショニング、栄養・水分補給、ウエアリング、コース通過時のルール・マナーについても紹介し、自己責任のもと安全に大会を踏破するためのノウハウを指導します。

コース設定

コースを設定するにあたっては、参加者がより楽しく安全に帰って来られるようにするなど大会主催者側の意向を加味しつつも、参加者が道路および登山道を占有することなく、地域住民や他の入山者に支障をきたさないように配慮します。
道路使用にあたっては警察と、また登山道使用にあたっては林務事務所、土地所有者等、関係各所と十分に協議してコース設定を行います。

スタート・フィニッシュ地点

参加者が集まるだけでなく、多くの観衆で混雑することが予想されます。案内・誘導を徹底して行い、また、導線の確認を事前に行うなどし、危険の排除に努めます。

コース全般

大会を開催するにあたって、参加者だけでなく観衆にも気持ちよく観戦してもらえるように、会場設営に工夫をします。地域住民の迷惑とならないよう、また参加者・大会役員の安全を確保できるよう注意します。

  • 一般市民への交通規制事前通知(市広報、立哨員、立て看板等)
  • 歩行者横断箇所の安全確保(誘導員の立哨、交通法規の遵守)
  • 途中関門での打ち切り時間の徹底、天候悪化等の外的要因による迅速な中止の判断
  • 緊急搬送時のルート確保

コース整備

各エイドステーションにて、1人あたり水1.5L以上を準備します。エイドステーションは約 10kmに1ヶ所の間隔で設置します。不足する場合に備え、エイドステーションの近くで水道水の提供をご協力いただけるボランティアをお願いしたり、飲水可能な湧水を確保したりするなど不測の事態に備えます。

各エイドステーションには、給水の他にコーラやチョコレート、スナック菓子、梅干し、バナナなどの補給食に加え、後半にはうどんやパンなどの軽食も用意し、栄養補給ができるよう準備をします。

スタート・ゴールエリアだけでなく、各エイドステーションにてトイレを使用することができます。常設トイレがない箇所には、仮設トイレを設置します。コース上にある施設にも、参加者のトイレ使用のご協力を申請します。

本大会では、ごみをコース上に投棄した者は失格とします。しかし、意図せずごみを落としてしまうこともあり、コース上にはごみも出ます。スイーパーがごみ拾いをしながら後走を務めます。また、コース後には現状復帰し、動植物の生態系にも支障が出ないよう、モニタリングを含めたコースチェックを入念に行います。

医事対策

本大会は、国内屈指の山岳耐久チャレンジ大会であるため、制限時間も厳しく、完走率はそう高くないと予想しています。
ケガや体調不良によってチャレンジを断念する参加者もいることを想定し、万全の態勢で参加者を迎え、適切な医療サービスを提供するための方策を考慮します。

メディカルチームの設置

大会中における心肺停止などの事故を想定し、医師をリーダーとした組織を構築します。
医療救急マニュアルを作成し、医療救護という観点でレース自体を安全で楽しめるものにします。
AED は全部で8台、スタート・ゴール地点に1台、各エイドステーション7箇所に1台ずつ、設置することで安全確保に努めます。

救護所

ケガや病気に対して適切な対応を取る救護所をスタート・ゴール地点および各エイドステーションに併設します。救護所があることを標識で示します。救護所では AED、ファーストエイドキットの他、ドリンク、氷、タオル、ワセリン、毛布を準備します。応急手当を行い、医師の指示に従います。

救急搬送体制、救急車要請手順

救急車の要請から重篤な状態のランナーをどのように救急車に乗せ搬送するのか。救急車の病院までのルート、家族等への連絡までを緊急事態に備えて体制を作っておきます。

迅速かつ的確な指示・報告・連絡・相談・連携

携帯電話の電波が届かない箇所の立哨員や、通電箇所の少ないキャリアの携帯電話を持つ立哨員とも的確に情報共有できるように IP 無線機(通信テスト済)を使用します。

天候対策

スタート・ゴール地点とコース最高到達点(小金沢山・2014m)では、気象条件は大きく違いがあります。悪天候時の対応は迅速に、余裕をもって判断を行います。

暑さ対策

気温や天気に関わらず、十分な水分を携行し、塩分やマグネシウムも併せて補給するなど、体調への気配りを忘れないよう、エイドステーションのスタッフや立哨員が要所で声かけをしていきます。

雨天対策

コース上、路面が滑りやすい箇所では、特に気を付けて通行できるよう、立哨員が声かけをしていきます。悪天候の予報が出ている場合には事前にコース変更を行い、安全確保に努めます。天候の急変には速やかにコース変更を行い、エスケープルートを使って参加者を安全な場所に誘導します。

悪天候時・自然災害時の対応

落雷、強風・突風の他、巨大地震等、予測が不可能な自然現象が発生した場合、万が一のための緊急連絡体制、避難・誘導の方法・手順を整理し、大会役員に徹底します。

参加者への伝達、誘導方法

緊急連絡体制により、大会役員に指示を行い、参加者へ伝達する際のことを考慮して、ハンドスピーカー等を各エイドステーションに配備しておきます。声かけや誘導を行う際には、参加者や周りの観衆がパニックにならないよう、落ち着いた言動を心がけます。

大会役員・ボランティア

運営に携わる方々にはそれぞれの役割がありますが、自身の持ち場だけでなくできるだけ周辺業務の流れも理解し、不測の事態が発生した際、誰と連絡を取ればよいのか、少なくとも誰に聞けば分かるのかを共有しておきます。

大会役員・大会スタッフは、必携品の不備、また体調不良やケガなどでチャレンジ続行が困難と判断された参加者に対し、強制的に参加辞退、途中棄権を宣言する権限を有します。

事前準備

マニュアルおよび緊急連絡体制を整備し、大会役員に内容を周知徹底するために事前のミーティングを行います。また、参加者や沿道・登山道で応援する観衆への対応として、スタート時間、制限時間、次の〇〇までの距離、トイレの場所等、よく聞かれそうな質問は、あらかじめチェックしてすぐに応えられるよう準備しておきます。

適正人員

参加者が安全に通行できるために必要な、適正人員を確保し、適時交替するなどして立哨員がいないということがないようにします。警察からの道路使用許可条件等を参考に関係機関と連携しながら適正な人数を配置します。

大会役員とボランティアとの役割分担

大会役員とボランティアスタッフとの役割分担を明確にします。お互いが協力し合い、自身の責務を果たせるよう連携をとっていきます。

大会役員、ボランティアの募集

関係各所に大会役員、ボランティアスタッフの協力要請を行います。入山しての立哨員には、山登りの経験者にお願いします。

苦情・要望への対応

苦情を受けた際にまず重要なこととして「傷口を広げない」「ダメージを最小限にとどめる」ことを第一に対応します。そのためにも、ルールを熟知し、全体の状況を把握でき、できるだけ丁寧に対応・説明できる大会役員(実行委員長)を窓口に対応します。
ミスは素直に認めて謝罪し、その対応策を早急に検討して示すようにします。あらかじめ想定される対応マニュアルを整備し、分からないことはすばやく担当部署に確認をするよう確認をしておきます。